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2016.07.08

特定施設入居者生活介護の通称を「介護付きホーム」に

一般社団法人全国特定施設事業者協議会(特定協)では、先月15日の総会で特定施設入居者生活介護の通称を「介護付きホーム」と定めました。

特定協[介護付きホームチラシ]

特定施設入居者生活介護とは

「特定施設入居者生活介護」ってなに?と思われた方、ご心配いりません。特定協のアンケート調査でも認知度は5%未満だったそうですから。

「特定施設入居者生活介護」は介護保険サービスのひとつで、一部後述する「サービス付き高齢者向け住宅」などでもこの指定を受けている高齢者の住まいはありますが、ほぼ「介護付有料老人ホーム」と同じ意味です。

介護保険サービスの中でも「デイサービス」や「グループホーム」は比較的名前が知られていますね。実はこれらも通称で、正式な名称は「通所介護」、「認知症対応型共同生活介護」といいます。今回発表された「介護付きホーム」も「特定施設入居者生活介護」という法律上の正式名称とは別に、一般の方でもイメージしやすい通称として定められたそうです。

広まれ!「介護付きホーム」

確かにトクテイシセツニュウキョシャセイカツカイゴ…ではいかにも堅苦しく、「介護付きホーム」という通称が広まれば、特別養護老人ホーム、老人保健施設、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームなど他の高齢者向け住まい・施設との区別もつきやすくなりそうです。私たちも今後は、本サイトやご相談者との面談の場などで「介護付きホーム」を積極的に使用することで、この試みを支援していきたいと思います。

実は問題は他にもあるような気も

「特定施設入居者生活介護」という言葉が知られていないことで、介護職としての就業を考えている方の中には介護保険制度に基づく介護サービスは、民間の高齢者ホームでは提供できないと勘違いをしている例もあるそうで、「介護付きホーム」という通称が広く浸透することでこのような事態が少しでも改善できれば良いのは確かなのですが、紹介センターの相談員として日々、ご相談を承っている立場からすると「特定施設入居者生活介護」の認知度が低くても、ほぼイコールの意味で使える「介護付有料老人ホーム」という言葉があれば、一般の方へのご説明に困ることはさほどありません。「認知症対応型共同生活介護」という正式名称をご存知なくても、グループホームという言葉があればほぼコトが足りるのと同じですね。

むしろ「住宅型有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)への勘違いの方が心配です。いずれも介護サービスは別扱いの選択制となっている高齢者の住まいですが、特に前者の場合「介護サービスが受けられない、あるいはお元気な方向け」という認識の方がケアマネジャーなど専門職の方でも多くおられます。

「介護付きホーム」という通称が広く浸透することで住宅型有料老人ホームのことを「介護付きホームではない=介護サービスが受けられない・必要としない方向け」とする誤解が広まらないと良いのですが。

また後者では「サービス付き」のサービスが「安否確認と生活相談」の二つを指していることをご存知の方は少ないのではないかと思います。サービス付きの高齢者住宅と聞けば、大抵の方は食事や介護のサービスを連想されるでしょう。別途料金を支払うことで三食の提供サービスが受けられるところもありますが、「夕食のみ」、「朝食は提供ナシ」、「そもそも食事の提供はサービスとして提供していない」というサ高住もあります。

ちなみに食事の提供が前提となっていないので、サ高住の月額費用には食費が含まれていないことが多いです。月額費用が有料老人ホームよりも安くみえるのはこれも大きな理由の一つですね。

住宅型有料老人ホームは「介護サービス選択型有料老人ホーム」、サービス付き高齢者向け住宅は「安否確認・生活相談サービス付き高齢者向け住宅」に変えたらどうでしょう。長ったらしいでしょうか(笑)