業界大手の一社、ニチイケアパレス社が運営する介護付有料老人ホームで、同社では数の少ない「看護師24時間常駐」の職員体制が特徴の一つとなっているホームです。

5階建のホームは全室個室の92室と大規模ですが、勤務するケアスタッフはそれぞれの階で固定、また食堂も各階に用意されていますのでちょうど「平屋建てのホームが上に5層重なった」ような造りといえます。

この点はホームを選ぶときの一つのポイントで、例えば同じ5階建でもスタッフが階ごとに固定でなければ、毎日お世話するスタッフが替わることになり、また各階のご入居者が大食堂に集まるタイプでは食事の時間帯ごとにエレベータが大混雑！になりがちです。（15人乗りのストレッチャー対応型エレベータでも、車いすの方だと介助のスタッフを含めて5人程度しか乗ることができません）

当日は昼食の時間帯に合わせて見学しましたが、2台のエレベータは混みあうこともなく上下階への移動はスムーズでした。

 

また看護師は9年前の開設当時から24時間体制で常駐しています。看護師が24時間常駐しているホームの中には、開設時は日中のみの常駐となっていた看護師が、ご入居された方の身体状況の変化に合わせて、または近隣他社ホームとの競争力強化のために途中から24時間体制に切り替えたところも多いのですが、医療依存度の高いご入居者のお世話をした経験・実績を開設当初から積み上げてきた点はこの「板橋徳丸」の大きな財産といえます。

さて館内ですが、全体的にかなりゆったりとした造りで、スペースを上手に使っている印象です。車いすが双方向ですれ違えるように通路に余裕はある一方、がらんとした印象のホームも多いのですが、上手にスペースを活用していると感じました。

 

居室は全室20㎡超とゆったりとした造りで、カーテンや家具類なども備え付けとなっています。また細やかな見守りや多くのお手伝いが必要な方が低層階に、比較的お元気な方が高層階と身体状況による緩やかなフロア分けがなされています。（厳密なものではありません）

 

最後に…ニチイケアパレス社が全社的に取り組んでいる試みの一つに災害対策があります。先の東日本大震災をきっかけにしたもので、全ニチイホームで電気自動車の配備、太陽光発電装置の設置、災害時の生活用水としての井戸設置などがなされています。

民間企業の多い有料老人ホームでは、入居者募集に直接結びつく広告やパンフレットなどにお金をかけるところは多いのですが、このような災害対策にまでしっかりと予算を組んでいるところは多くはありません。東証一部上場企業であり、業界を先導する大手の一社であるニチイ学館の100％子会社という背景があってこそ実現した取り組みであり、同社の姿勢をうかがい知ることができるものだと思います。

 

最寄り駅の東武東上線「東武練馬」駅からは徒歩約12分とアクセスも良く、ご家族の面会にも便利な環境です。人気が高いホームですが、現在わずかながら空室もあります。興味をお持ちの方、ぜひ見学に行ってみませんか。お問合せお待ちしています。

（訪問日：2015年3月22日）