有料老人ホームで聞いた心に残るエピソード vol.1 | 有料老人ホーム、高齢者・シニア向け住宅を探すなら、紹介センターウィルホームコンサルプラザ


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ウィルホームコンサルプラザのブログ

2016.05.16
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有料老人ホームで聞いた心に残るエピソード vol.1

私たちのような、紹介センターの相談員は普段、高齢者施設をお探しの方からのご相談を承るお仕事と、もう一つ重要なお仕事として、ご相談者様にご提案するホームの魅力がきちんと伝わるようにご提案先のホームを見学させていただいております。
ホームでは日々いろいろな出来事があり、見学をさせていただく際に、ホーム長さんや入居相談員さんからいろいろなエピソードを伺います。
このシリーズでは、ホームで伺った心温まる素敵なエピソードを不定期でご紹介いたします。
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お母様の老人ホーム入居をご検討されているご相談者様と見学同行をさせていただいた時のことです。
見学のご案内はホーム長さんが対応してくださいました。
玄関を入ると「こんにちは!」と気持ちよくご挨拶をしてくださり、お出迎えしてくださいました。
そのホーム長さんは介護業界に転職されてからまだ5年ほどで、ホーム長になられてからもまだ年数はあまり経っていないとおっしゃっていました。
前職は違う業界で営業職をされていたそうで、人当たりがよく親しみやすそうな雰囲気のホーム長さんでした。

ご相談者様は当時、他の施設へご入居されていたお母様の転居先として有料老人ホームをご検討されており、その施設でのお母様のご様子などをホーム長さんへご相談されていました。
その施設で働いていらっしゃる職員さんの中には、介助をする際に敬語を使わない方もいらっしゃるようで、人生の大先輩であるご入居者様に対してそのような対応はいかがなものか…とご相談者様はご不満を抱いていらっしゃいました。

このようなお話に対して、ホーム長さんは、
「私は介護経験がまだ浅いので、当施設の職員で私よりスキルも経験もある者はたくさんいます。私は彼らに介護技術を教えることはできませんが、人生の大先輩であるご入居さまに対して敬意をもって接しなさいと常日頃話しております。
例えば、お食事の際にお茶をお出しするとき、無言で差し出す職員がいました。なぜ、「お茶、お召し上がりください。」の一言が添えられないのか。無言でお出しするだけであれば単なる作業になってしまいます。
しかし、私たちのお仕事は食事の配膳のような身の回りのお世話だけではなく、コミュニケーションを取って心のケアもしていくのが我々の使命ですし、私たち職員がご飯を食べて生活ができるのも、ご入居者様がいらっしゃるからこそです。‶お世話している”ではなく‶させていただいている”のにも関わらず、感謝の気持ちや敬意を感じられないような接遇の職員には私はきつく叱ります。」

このお話を伺って、私もハッとさせられてしまいました。
ご相談者様と駅までご一緒した帰り道に、ご相談者様も「ホーム長さんのお話に感動してしまいました。私も、何も言わずにお茶を差し出していたかもしれません。ああいう真心が感じられるホーム長さんのところなら安心してお願いできますね。」と仰いました。
ご相談者様はこちらのホームともう一か所のホームとで、最後の最後まで悩まれていらっしゃったのですが、‶ホーム長さんの人柄”がご入居先を決める大きな要因の一つにもなったようで、最近こちらのホームへのご入居が決まりました。

もちろん、介護の技術も重要ですが、それ以前に敬意と感謝する気持ちをもってお一人お一人と向き合っていただくことが何よりも大事だと改めて考えさせられました。