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ウィルホームコンサルプラザのブログ

2020.02.28

【新型コロナ対策】 この時期の老人ホーム入居相談のポイント

新型コロナウイルスの終息が依然として見えない状況が続いています。マスクはどこに行っても買えず、学校は休校になり、イベントは各地で延期や中止となっています。私も予定していた講演が2件とも中止となってしまいました。

 

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見学自体を中止とするホームも

有料老人ホームなど高齢者施設まわりでもその影響が広がっています。見学来館時に手洗い・マスクの着用が必要なのはもちろん、体温を測って37.5度(ホームによっては37.0度)以上だと入館ができなかったり、見学時の人数を2-3名と制限したり、私たち紹介センター相談員の同席を不可としたり…と対応は様々ですが、中には見学自体を当面の間中止するところも出てきました。

またホーム現地での入居相談は受け付けるものの対応は面談室での案内のみで、居室や共用部など館内の見学や昼食の試食は不可としているところも多くなっています。

館内の見学は、居室や共用部など設備面だけでなく、すでに暮らしておられる既存の入居者の生活のご様子や館内の雰囲気、ケアを提供する職員の入居者への接遇などソフト面も確認ができる機会であり、老人ホーム検討では外すことのできない重要な要素です。とはいえ、入居スケジュールの「お尻」が決まっておられる方にとっては、終息が見えるまで見学解禁を待つことが難しい方もおられるのではないでしょうか。

見学に制限がある時の入居相談のポイント

そこで見学に制限がある時のポイントについて考えてみたいと思います。

【1】見学人数に制限がある場合(Ⅰ)

紹介センターに相談されていて、相談員の同席に制限がない場合は、相談員に同席してもらうことをお勧めします。場合により館内の全体あるいは一部を見学することができないとなると、入居後のご生活のこと、持っておられるご病気のこと、レクやリハビリについての取り組みなどポイントを整理して相談時に質問し、確認しなくてはなりません。これがなかなかご本人・ご家族だけでは難しい場合が多いのです。

また入居時の身体状況にばかり焦点を当ててしまうと、お手伝いがより必要になったときや特養への転居も視野に入れて…といった将来の「想定しうる事態」が見えなくなってしまうこともしばしばです。この点でも紹介センターの相談員は広い視野に基づいた助言ができます。

【2】見学人数に制限がある場合(Ⅱ)

紹介センターに相談されていて、相談員の同席が不可とされている場合は、見学前に「何を質問し、どこを確認するのか」を相談員としっかり打合せする時間を持つと良いと思います。ここがハッキリしないまま相談に行っても、ホーム側から一方的な説明を受けるだけになってしまうことが多く、複数のホームから比較することが難しくなってしまいます。

【3】館内の見学ができない場合

前述のとおり、入居者と外部者の接触を避けるため館内の見学はできないところが現状多くなっています。館内の見学ができないデメリットを最小限に抑えるため、見学前にあらかじめ見たい場所の画像や映像を用意してもらうよう伝えると良いと思います。この際、ポイントは居室や共用部などの設備(ハード)だけでなく、食事どきの食堂やレク中の多目的室など入居者の様子がわかるものを画像や映像で見せていただくようお願いすることです。入居検討者が食事に介助の必要な方の場合は食事介助の様子が見られるとイメージも具体的になります。

また浴室も見ておきたいです。この浴室も、浴槽を跨ぐことができない、浴槽内で座位を保つことができないなどで機械浴の利用が必要な場合は機械浴の画像を見せてもらう必要があります。リハビリについても実際の様子があるとなお良いですね。

これらは見学日当日にいきなりホーム側に伝えても用意できません。遅くとも数日前には伝えておきたいところです。恐らくホーム側は「モデルルーム」や「食堂」などのキレイな写真をファイルし、めくるようにお見せするところが多いと思いますが、これだとパンフレットを見るのとあまり変わりませんよね。

なお近年は個人情報の取扱いが厳しく、入居者のお顔が写った画像は事前に本人・家族から了承をもらわないとたとえ館内での見学者への提示に限っても難しくなっていますが、既に承諾済の方に協力をお願いしたり、画像の一部を加工するなどして提示が可能になることもあります。

相談時のポイント

相談の際には入居を検討することになった経緯や、入居先を選定するにあたって重視していること、ご家族の立場から困っていることなどホーム側に伝えるべきことと、ホームで提供できるサービスの内容、月額利用料のほかにかかる諸費用も含めた月々の費用、退去が必要になるのはどのようなときか…などホーム側に確認することを事前にまとめておきましょう。

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伝えるべきことを伝え、そのうえでホーム側に確認すべきことについて回答を得て初めて、他社ホームとの比較もできるということになります。

緊急案件はご相談くださいとしているところも

有料老人ホーム運営会社からの通達によれば、見学や入居相談に制限は設けているが、それでもお急ぎの場合はご相談くださいとしているところもありました。

有料老人ホームの現場ではコロナ騒ぎの最中である今も入居者の生活と日々の暮らしは続いており、介護・看護など現場職員も変わらず入居者の生活を支えています。また本社サイドも業務を停止しているわけではなく相談を受け付ける体制は維持されています。事情を伝え相談することで次善の策を考えてくれるホームは多いはずです。

とはいえ…

とはいえ、施設訪問時に館内の見学ができないのは大きなデメリットと言えるでしょう。入居の時期をある程度後ろにずらすことができるようであればスケジュールを調整するのも一つの手でしょう。

見学こそできないものの、立地やサービス内容など入居希望条件をあらためて精査したり、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅や特別養護老人ホームの違いなど検討に必要となる知識を得たり、重要事項説明書を読んで希望ホームの情報をより詳しく得たり…などできることは少なくありません。

まずはひとつひとつできるところから進めていくしかありません。今回の件が一日でも早く終息することを願いつつ、現状できることについて考えてみました。

私たちウィルホームコンサルプラザもできるだけご相談者様に寄り添った紹介センターでありたいと思っています。どうぞお気軽にご相談ください!