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ウィルホームコンサルプラザのブログ

2022.12.01

重要事項説明書はホーム選びの強い味方

先日ご相談者様とあるホームへ見学同行したときのこと、最新の重要事項説明書を見せてもらおうとお願いしたところ、先方の相談員さんから「契約の際にお渡しするものですのでお見せできません」と言われてしまいました。

インターネット上で昨年10月時点の重要事項説明書は入手していたので「もしそれより新しい最新のものがあれば…」と軽い気持ちで尋ねたのですが、まさかお見せできませんと返されるとは思わず、驚いてしまいました。

閲覧を求められた際は提示しなければいけない書類のはずだが…と思って帰社後にあらためて調べてみました。

○公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協)ウェブサイト
「重要事項説明書とは何でしょうか」
https://user.yurokyo.or.jp/home/view/386

に「入居相談時の交付、説明、又は求めがあった場合交付することとしています」とあるとおり、重要事項説明書は見せてくれと言われて拒むことができない書類です。後日、運営会社に直接経緯を説明して最新のものを取り寄せ、相談者様にはメールでお送りしましたが、「私の中ではもうあそこはナイです」とご相談者様。残念な見学となってしまいました。

 

重要事項説明書は文字通り「重要」です

 

過去にも「重要事項説明書の『読み方』講座」と題して全10回のブログ連載記事を書いたことがありましたが、重要事項説明書はホームを検討されるときにとても役に立つ書類です。

今回は実際にホーム入居を検討されるときにこの重要事項説明書がどのような役に立つのか、なぜ重要なのかをご説明したいと思います。

 

パンフレットは広告物

 

高齢者ホームの情報は確かにパンフレットやwebサイトで容易に入手できるのですが、これがなかなか曲者です。

要はパンフレットやwebサイトは運営会社からすれば「広告物」で「ウチのホームがいかに過ごしやすく快適で優れたホームなのか」が散りばめられた「情報」だということです。専門のカメラマンに撮ってもらったキレイな外観やニコヤカな笑顔のモデル高齢者、庭には色とりどりの花が咲き乱れ、洒落た家具を置いた優雅なモデルルームの写真などが載っているわけですね。

費用面でも「入居時費用0円」は大きく書いてありますが、「その他にかかる費用」については料金表の下部に小さくコメジルシつきで載せていたりします。初めて有料老人ホームを選ぼうという方がこのようなホーム側の「仕掛け」を潜り抜けて適切なホーム比較をするのは非常に困難なのではないでしょうか。

 

重要事項説明書には何が載っているのか

 

これら「広告物」と異なり、定型の書式でホームに関する細かい情報が記されているのが重要事項説明書です。私たちも見学前にはしっかり目を通していますが、では私たちは重要事項説明書のどこを見ているのでしょうか。

以下、パンフレットやwebサイトでは乗っていないことの多い情報について箇条書きで挙げてみたいと思います。

・施設長の氏名
→経歴までは載っていないので、見学時にお伺いするようにしています。現職の前はどちらにおられたのか。社歴はどの程度かといった点ですね。系列他ホームからの異動というケースが多いですが、中には他社ホームからの転職や、もっといえばホテルマンなど異業種からの転職で、ホーム業界歴が浅い方がマネジメント能力を買われてホーム長についている…ということもあります。

・(介護付ホームの場合)介護にかかわる職員体制
→これは「3:1以上」とか「2.5:1以上」などと記載されるもので、介護・看護職員(直接処遇職員といいます)が、常勤換算で入居者何人に対して1人以上配置することとしているかがわかります。2.5:1以上となっているホームでは、入居者5人に対し介護・看護職員を常勤換算で2名以上配置していますという意味になります。数字が小さいほうが「手厚い」ということになります。

・建築年月日と開設年月日
→建物が建った日と老人ホームとしてオープンした日ですね。
せいぜい数か月しか違わないのでは…と思う方が多いかもしれませんが、この二つの日付が大きく違う場合、それは「改修物件ではないか」とアタリをつけることができます。
企業の社員寮や研修施設として建てられた建物を、リフォームして有料老人ホームにした場合、建築年は1990年でオープンは2005年なんてことがあるわけです。

・共用設備の概要
→ここでは食堂の配置をチェックします。一か所に「大食堂」なのか、各階に小さな食堂を配置しているのかがわかります。
大食堂型では限られた人員を同じ一つの食堂に集めて介助や見守りができるメリットがある一方、食堂のない階(多くの大食堂型ホームでは、厨房との関係で1階に食堂を配しているので2階から上ということになります)にお住まいの方は、三食の食事のたびにエレベータでの上下階移動があることになります。

ちなみに大食堂型ホームではエレベータを2基設置しているところも多いですが、それでも同じ時間帯の移動で、かつ車いすを職員の介助付きという入居者も一定数おられることからどうしても混みあいがちです。食事を食べ終わって早く自分の居室に帰りたい…という方も、何往復かエレベータを待つこともあります。

また浴室についても数人で入れる「銭湯の小さい版」のような大浴場を設けているのか、お一人ずつ小さな浴槽で入浴する「個人浴槽(個浴)」のみなのかもこの欄でわかります。

・費用
→これはパンフレットに付属する「料金表」にも詳しく書かれていることが多いですが、念のため。
入居時に数百万円~数千万円の「前払金プラン」がある場合、初期償却があるかどうか、ある場合は前払金の何%か、初期償却後の償却期間は何年かといったところが確認の意味も含めチェックしています。
また月額費用に含まれるものと含まれないもの。含まれないものについては別途いくらかかるのかもチェックしておきましょう。わかりづらい場合は印をつけておき、見学時に詳しく聞くと良いでしょう。
※前払金と初期償却と償却期間についてはブログ内別記事「重要事項説明書の『読み方講座(8)利用料金』にて触れていますので合わせてご参照ください。

簡単にまとめるつもりでしたがついつい長くなりました。
以降は次回といたします。