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ウィルホームコンサルプラザのブログ

2024.01.24

老人ホームは何件見学すればよいのでしょう

今回は入居先を選ぶにあたって、ホームを何件くらい見学すれば良いのか、考えてみました。ご相談者様からもよく聞かれる質問です。

 

3~4件が「相場」とは言うけれど

 

「老人ホームの選び方」のような本やネット記事などを読むとよく「ホームは3~4件見学すると良いでしょう」と書いてあります。
1件だけ見て決めるのは確かに良くないなあと思われる方も多いと思いますが、一方で「あまりたくさん見学してしまうと混乱しますので注意です」なんてこともよく書かれています。これも一見、「確かにそうだよなあ」と思ってしまうのですがさてホントにそうでしょうか。

 

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見学件数に決まりなんてありません、が正解

 

例えばご両親の老人ホームを今回初めて探すことになったとします。ロウジンホームの「ロ」の字も知らない…という状態から、自分でもいろいろ調べて知識もつけ、費用や立地、サービス内容を踏まえて「3~4件」の候補まで絞り込み、見学に行ってみたとします。

見学した3件のホームは費用も事前に確認していたとおり、場所も希望どおりの立地で面会の行き来にも便利、サービスの内容もそれぞれ違いはあれど、どれも印象は悪くなかった…というときに、見学したホームの中から選択する方も当然いらっしゃるのですが、「もう少し郊外に行けば費用が下がるのかな…」とエリアを広げて再検討する方もおられます。

また見学した3件のうち1件は居室に浴室がついていて、それを本人であるお母さんもとても気に入られたので、自宅からもう少し離れても良いので居室に浴室があるホームをもう2~3か所見てみようか…というケースもありますね。

このような条件の「軌道修正」をした場合、果たして「混乱する」でしょうか。むしろ見学を重ねることで目が肥えてきて、当初は気にならなかった、重視していなかった項目に目がいくようになり、希望条件が整理されてくることも多いのです。

●費用
当初の予算は入居時費用として500万円程度を考えていたが、サービス内容などの希望条件を考慮すると100万円程度積み増して検討した方が良いという結論になった…。

入居時費用は0円のホームを条件に探していたが、入居時に前払金を支払うことで月々の費用を抑えた方が将来の費用計算がしやすいのでは、と考え方が変わった…。

 

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●立地
当初は「自転車で通える範囲」で探していたが、雨天など悪天の日のことを考えて、電車やバスなど公共交通機関でのアクセスを念頭に探し直すことにした。

離れて住む長男・次男の「中間地点」あたりを中心に探していたが、いざというときに「どちらか一方の自宅」に近いホームの方が対応しやすい…と考え方を変えた。

●サービス内容
看護師が夜間も常駐しているホームの方が将来の備えとして安心できる…と「看護師24時間常駐ホーム」に絞って検討していたが、「医師も24時間常駐しているわけではない」し、むしろ「協力医療機関との連携が密」なホームの方が需要にあっている、と看護師は日勤帯のみの常駐でも、複数の総合病院と提携しているホームや、精神科や整形外科など自身にとって必要な科目を専門で診てくれる訪問診療クリニックとの提携があるなど、医療機関との提携状況に焦点を当てて探し直すことになった。

 

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●入居者に対する制限の有無
面会に事前予約が必要、居室での面会不可、外出は病院通院時以外不可…など感染症対策に伴う入居者への制限を継続しているホームもまだあります。具体的に入居に向けて話を進めていたが、これらの制限がまだ続いていることで入居を断念、このような制限のない(少ない)ホームをあらためて探すことになった。

このほか、館内での飲酒や喫煙を一切不可としているホームや、自室に持ち込めないものとして下記のようなものを挙げるホームもあります。

・冷蔵庫(賞味期限の管理)
・携帯電話/携帯ラジオ(盗難/破損/紛失などのリスク)
・電子レンジ(不適切な利用による爆発/火災)
・爪切り(刃物の一種という扱い)
・裁縫道具(糸切はさみが刃物扱い、針も危険物)
・電気ポット/ケトル(やけど)
・アルコール類(酩酊による転倒その他)
・電気毛布(低温やけど)

これらの制限があることが検討途中にわかり、それが「妥協できない」ものだった場合は探し直しが必要になります。

裸火(ライターや線香・蝋燭など)と刃物類の持込を不可とするホームは多いのですが、上記例のようなものもホームによっては持ち込みを禁止しているところもあるのです。認知症の有無など入居者ごとに判断という回答をされるホームもありますが、いずれにしてもパンフレットや公式ホームページなどに記載がないことが多く、かなり話が進んだ後で「え、持ち込めないんですか!」となることも。

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このような場合は見学ホームがたとえば10か所以上になったとしても、ある意味、自然なことといえます。
納得できるホーム選びのために、「3~4か所」という数字ばかりを気にされることはないと思います。

(余計な話)
この「見学ホームは3~4件に絞って」という話、ひょっとしたら「有料老人ホーム紹介センター」がデドコロかもしれません。
紹介センターは何件ホームにお連れしても、入居先となる1件からしか「紹介手数料」が入らないのですから、あまりたくさんのホームを見学したいとなると無駄な動きが増えるわけですね。

3~4件なら、午前中の早い時間から見学を始めれば、夕方までに「こなせる」ギリギリの件数でしょう。一日で「一件のご相談案件」の目途が付くというわけです。

ウィルホームコンサルプラザでは過去ブログでも記事にしていますが「一日一か所ずつの見学」を提案していますので、10件の見学には10日必要になりますが、かけるべき時間はしっかりかけてご案内を続けています。
どうぞ10件でも15件でもご案内させてください。